top of page

膝の痛みの場所によって原因が違う?

更新日:11 分前

「膝の内側が痛い」「膝の裏側が痛い」場所による原因と対処法を解説します!


 

" 膝の痛み "とひとことで言っても、痛みが発生する場所によって考えられる原因や適切な対処法が異なります。膝の内側外側上側・下側裏側、それぞれの部位に焦点を当て、主な原因と対処法について詳しく解説します。

また、早期の対応が重要な理由や、悪化させないためのポイントについても詳しく紹介します。


 

膝の内側の痛み


膝の内側が痛い

膝の内側に痛みがある場合、歩行時階段の上り下りで特に強く感じることが多く、日常生活に支障をきたすことがあります。特にO脚の方は膝の内側に負担がかかりやすく、加齢とともに軟骨がすり減ることで痛みが生じる変形性膝関節症が原因のことが多いです。


原因と対処法


  • 変形性膝関節症:加齢や膝への過度な負担により軟骨がすり減り、膝の内側に痛みが生じます。進行すると骨同士が直接擦れ合うことで強い痛みが発生し、歩行が困難になることもあります。

    • 対処法:体重管理、膝の周りの筋力強化(特に大腿四頭筋)、ヒアルロン酸注射、PRP療法。


  • 内側半月板損傷:膝のクッションの役割を果たす半月板が損傷することで痛みや関節の引っかかりを引き起こします。特にスポーツや日常生活で膝を捻る動作が多い方に発生しやすく、重度の場合は関節鏡手術が必要になることもあります。

    • 対処法:安静、サポーター使用、リハビリ、関節鏡手術(重度の場合)。


  • 鵞足炎:膝の内側にある3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)と骨をつなぐ腱が炎症を起こし、痛みが生じる疾患です。特に膝の曲げ伸ばし動作が多い方、マラソンやサッカーなどのスポーツをする方に多く見られます。

    • 対処法:安静、消炎鎮痛剤、アイシング、ストレッチ。


 

膝の外側の痛み

膝の外側の痛み

膝の外側に痛みを感じる場合、ランニングやスポーツによる負担や外部からの衝撃が関係していることが多いです。外側半月板や腸脛靭帯が関与しているケースが多く、適切なストレッチやケアが必要です。


原因と対処法


  • 腸脛靭帯炎(ランナー膝):膝の外側にある腸脛靭帯が大腿骨外顆と摩擦を繰り返すことで炎症を起こす疾患です。長距離ランナーや自転車に乗る方に多く、痛みが落ち着いても適切なフォームで運動を行わないと再発しやすくなります。

    • 対処法:ランニングフォームなどの改善、ストレッチ、消炎鎮痛剤


  • 外側半月板損傷:スポーツ時の急な方向転換や激しい接触による衝撃によって損傷しやすく、軽度の損傷であれば保存療法で回復が期待できますが、重度の場合は関節鏡手術が必要になることもあります。

    • 対処法:サポーター使用、リハビリ、関節鏡手術(重度の場合)。


 

膝の上側と下側の痛み




原因と対処法


  • 膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝):ジャンプ動作や急激なストップ&ゴーを繰り返すことで膝蓋靭帯に強い負荷がかかり、炎症を引き起こします。また、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなることで膝蓋靭帯への負担が増し、痛みが強くなるケースもあります。

    • 対処法:アイシング、負担を減らすストレッチ・リハビリ



  • オスグッド病(膝の下側の痛み):オスグッド病は、成長期の子ども(特に10〜15歳の活発に運動をする少年)に多く見られる膝の障害です。膝蓋靭帯が脛骨(すねの骨)の付着部を引っ張ることで、成長軟骨が炎症を起こし、腫れや痛みを伴うようになります。特にジャンプやダッシュ、急停止を繰り返す動作が多いスポーツを行う子どもに発生しやすく、悪化すると日常生活にも支障をきたすことがあります。

    • 対処法:運動量の調節、アイシング、ストレッチ


福亀会YouTube
【公式】福亀会 YouTube


 


膝の裏の痛み


膝の裏の痛み

原因と対処法


  • ベーカー嚢腫:膝裏の関節包内に液体がたまることで膨らみや痛みを引き起こします。この状態は関節の炎症が原因で発生することが多く、膝裏にしこりのようなものを感じることがあり、大きくなると正座がしづらくなったり、歩行時の違和感が強くなることがあります。通常は保存療法で改善しますが、サイズが大きくなりすぎた場合や痛みが強い場合は、関節液の吸引や手術が必要になることもあります。

    • 対処法:圧迫療法、注射での吸引、手術(重度の場合)。


 

膝の痛みを悪化させないためのポイント


  • 専門医に受診する:痛みが持続したり、普段とは違う痛みの場合、無理をせず早めに専門医に相談しましょう。すぐに受診することが難しい場合は、痛みが出る動作や運動は控えて安静にして、受診できるタイミングを見つけましょう。


  • 正しいストレッチと適切な運動習慣を身につける:膝の痛みが落ち着いてからは、正しいストレッチ方法を学び、ウォーキングや水中運動など、膝に優しい運動を取り入れることが大切です。理学療法士が在籍する病院やクリニックを受診すると、リハビリでの指導を受けられる場合があります。


膝のリハビリ

 

まとめ


膝の痛みの場所によって原因が異なり、それぞれに適切な対処法が求められます。まずは痛みの原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。

膝の痛みでお困りの方は、ぜひ専門医にご相談ください。


 


亀田 和利

 


 

最新の膝に関する情報をLINEでお届け!



友だち追加はこちら↓


 
bottom of page